ある日のレッスンです。

ピアノを始めて間もない小学生の子供さんに前回「とんぼのめがね」の宿題を、出しました。
そして今日は元気よく弾いてくれました。
指の形もきれいです。

「とても、しっかりと上手に弾けているね！先生が手を叩くので、合わせて弾いてみようか。」

手に合わせて途中までは、うまくいったのですが「青いお空をとんだから。とんだから。」の所が難しいようです。
楽譜にリズムを書いて、何度か練習しましたが、やはり難しい…。

「少し大変なので、もう一回宿題にしようか？」
「今日、合格したい。」
「そう？ごめんね。この後、先生は出張レッスンに行かないといけないので、あと一回だけね。」

結局「とんぼのめがね」は、もう一回宿題になりました。

この光景は、ずっと前にも見た事があります。
やはりピアノを始めて間もない女の子二人です。
女の子の場合、口惜しくて泣きます。
その頃は「負けず嫌いは、喜ばしい事だけど、ちょっと困ったなぁ。」と思ったものです。

今は全然困りません。

泣いたMeちゃんはピアノを習っていた頃は、上手なのに人前でピアノを弾くのが苦手な恥ずかしがり屋さんでしたが、今は保育士としてバリバリピアノを弾いています。

泣いたMiちゃんは、中学校の合唱コンクールでは伴奏者になる程の腕前になりました。
今は大学で看護師を目指し学んでいます。

負けず嫌いの男の子供さんは初めてです。

楽しみです。