佐藤愛子氏の小説の中でも特に人気のある“血脈”。
この度やっと読み終えました。
長編ですが、普通の人が読めば「やっと」でなく「あっという間に」読んでしまいます。
読みやすく読者を、グイグイ引き込みます。
私の場合は、今から寝ようと布団に入ってから読むので、「やっと」になってしまうのです。
寝つきがすごくいいので、1行しか読めない時もあります。
なかなか進まないのですが、布団に入って好きな本を読むこのひとときが、至福の時でもあるのです。
前おきが長くなりました。
佐藤愛子氏をはじめとする、義理の兄であるサトウハチロウ氏、両氏の父である佐藤紅緑氏を含めた佐藤家の人びとのお話です。
事実に基づいて書かれているらしいので、読んでいて「もう目がパチクリ」します。
「本当にあったお話ですか?」と言いたくなります。
個人的にはサトウハチロウ氏作詞の曲「小さい秋みつけた」は子供の頃から親しんでいる歌でしたので、この本を読んでショックを受けました。
「長崎の鐘」は朝ドラ「エール」にも登場しましたが、サトウハチロウ氏の作詞という事は、この本を読んで初めて知りました。
弟さん(佐藤節氏)が広島で被爆された関係で依頼されたようです。長崎ともご縁があるのですね。
“血脈”は幸せな結婚とは何かを、考えさせてくれる本です。おすすめです。
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