右手の音符と左手の音符を一度に見るという事
前にお話しました、テキストの「ピアノ小曲集上」について、もう少し説明したいと思います。
ピアノという楽器で一番難しい点は二つの音符(右手と左手)を一度に見ないといけないという事ですね。
このテキストは右手と左手の場所を移動する事なく、右手がまん中のド(1点ハ)からドレミファソ、左手が低いド(ハ)からドレミファソのみの音で、1番の曲から延々と21番まで続きます。
22番からは左手に低いドの隣のシ(ろ)が出てきたり、右手の位置が高いドレミファソに変わったりはありますが、45番まで全ての曲で、指くぐりや音が跳躍する事はありません。
右手と左手の音符を一度に見るトレーニングをするためのテキストです。
22番、23番あたりから、練習しても、なかなか左手を外さないで弾くのが難しい人がいますね。
難しい原因は、ここで初めてシ(ろ)が出てくるというのと、右手と左手の音符(ピンクの丸)を一度に見る事に、まだ慣れてないという事にあります。
1番からすでに20曲同じトレーニングをしてますので、まだ慣れてない理由は、はっきり言いまして練習不足という事ですよ。
沢山練習して、ピンクの丸を一度に見る事に慣れましょう。
このテキストは全曲、手元を一回も見ないで弾けます。
そうする事で左手が6度の感覚(赤い丸)も覚えてくれるのです。
もう一つ、発表会の長い曲が仕上がった時、既に暗譜ができている。
そういう人はいませんか?
これは楽譜を見ないで練習している証拠です。
とても注意が必要です。
そういうクセがついてしまったら、中学生になって合唱コンクールの伴奏をしたいと思っても無理になってしまいます。
ハラミちゃんも子供の頃、楽譜を見て練習してますね。
今のうちから、正しい練習の仕方を身につけましょう!
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